Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
赤潮原因藻ヘテロシグマと同藻感染性ウイルスHaVの間では、各宿主クローンのウイルス感受性ならびに各ウイルスクローンの感染特異性がいずれも多様であることが知られているが、両者間の関係性(感染の成立・不成立)を決定する機構は不明である。本研究では、HaVが持っている巨大な遺伝子(VP492)に着目した。本遺伝子上には74アミノ酸単位が30回以上反復する領域が存在する。本領域に蓄積されている非同義置換パターンが宿主細胞表面上に存在する糖鎖構造への親和性(特異的吸着性)を決定している可能性を想定し、ヘテロシグマ-HaV間の感染特異性を支持する分子的メカニズムの解明を目指す。