Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
医薬品開発における薬物代謝試験では、ラットやイヌ、ブタ、サル等が用いられるが、薬物代謝の種差により、動物データからヒトの薬物動態を予測することが困難となる場合がある。そのため、よりヒトに近い薬物代謝を示すモデル動物が求められている。ツパイは、その小柄な体格や、全ゲノム解析によりチトクロム P450 (CYP) 遺伝子の数がヒトに近いことが示唆されたことから、薬物代謝試験におけるモデル動物として期待される。しかし、ツパイにおいて薬物代謝の解析は十分ではない。本研究でツパイの肝臓における主な CYP 分子種を同定し、薬物代謝機能を解析することにより薬物代謝試験におけるツパイの有用性を明らかにする。