Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
本研究は、鳥類が餌をついばむ運動を遂行するとき、得た視覚入力をどのように利用するか、その視覚情報処理を担う神経メカニズムは何か、異なる採餌生態をもつハトとハシブトガラスを用いた種間比較研究によって解明することを目指す。鳥類では、餌の視覚入力を得る眼と、餌を把握するくちばしとが頭部で一体化しているために、ついばみ運動中は得られる視覚入力が不安定になる。本研究では、とくに餌への到達中に得られる餌の網膜像の変位を利用したついばみ運動の視覚性制御について、飛翔といった他の行動を対象に得られた知見を踏まえて、視覚利用とその背後にある神経メカニズムを解明することを目標とする。