Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
宇宙線ミュー粒子を用いた探査技術を用いて,堤防内部の密度分布および土質構造を推定すること及び決壊リスクの定量的な評価を研究目的とする.通過する物質(河川堤防)の密度に応じて減衰するミュー粒子を観測し,その減衰の度合をもとに逆解析をすることによって堤防内部の密度分布を求められ,堤防の健全性評価へ活用できる.また,得られた密度を他の土質物性値に換算することや,その値を他の力学解析のパラメータとして用いることで,より多角的な視点から堤防内部の状態を判断でき,さらに堤防の決壊リスクの定量評価へと繋げられる.