Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
近年、ALS原因蛋白の多くが液液相分離を起こすことが明らかとなった。最も高頻度に観察されるALS原因遺伝子C9ORF72の変異により産生されるArg-rich dipeptide repeat proteins [R-DPRs: poly(PR)およびpoly(GR)]は豊富なArgによる正電荷を介して相分離に干渉し、相分離の促進やTDP-43の相転移の促進など、相分離恒常性を破綻させることでALS発症に寄与すると考えられているが、相転移に至る詳細な分子機構は不明である。本研究では、R-DPRsによる蛋白相転移促進の分子機構を明らかにすることで、C9-ALS発症機構の解明を目指す。