Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
カドミウムは、主にコメを通じて我々が非意図的に曝露する有害重金属であり、動脈硬化症の危険因子である。動脈硬化症の病変部では、複合糖質であるプロテオグリカンの存在量が大きく変化する。また、動脈硬化症の進展過程に伴い血管平滑筋細胞が過剰増殖し、肥厚した血管壁では血管平滑筋細胞の弾性力が失われるだけでなく、内部の血管平滑筋細胞は低酸素環境に曝される。カドミウムの血管毒性をより詳細に理解するためには、動脈硬化病変の物理的特性の変化を考慮することが重要である。本研究の目的は、伸展刺激下あるいは酸素濃度調節下の培養血管平滑筋細胞に対してカドミウムを処理し、プロテオグリカン合成の変化を解明することである。