Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
時間発展を伴う自然現象は,しばしば非線形発展方程式により記述される.非線形方程式の解析において,解の具体的な表示を得ることは一般に困難である.数学解析の立場では逐次近似法などにより近似解列を構成し,それらの尺度不変な関数空間における収束を示すことが基本的である.本研究では,流体力学の基礎方程式である非定常Navier-Stokes方程式を中心に,非線形発展方程式の近似解列の古典解への時空間高階微分に対応する尺度不変な関数空間での収束を考察する.それにより,近似解列の古典解への漸近状態を明らかにする.