Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
本研究では、文芸雑誌『女性』に掲載された小説、評論とコラムを対象を分析することを通して、東京を中心とする関東の文壇で活躍していた作家らと、京阪神を中心とする関西という土地ならびに文化との相互的関わりを検討する。『女性』は関西の化粧品会社中山太陽堂を母体とするプラトン社から大正11年から昭和3年にかけて発行され、大正モダニズムを体現するメディアとしてみなされてきた。そこに発表された作品あるいは作家間のネットワークの検証を通じて、新たな大正モダニズムの側面を、文学研究の観点から描き出すことを目指す。