Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
尖頭器石器群は更新世末期における狩猟採集民の主要な道具として挙げることができる。日本全国で出土し、特に北海道では年代や細石刃石器群との関係性など研究課題は多い。また、近年では日本と北米の有舌尖頭器石器群について関連性を指摘する声から、北海道の有舌尖頭器を北米の有舌尖頭器の起源と位置付ける動きも見られる。本研究では尖頭器の3Dスキャンを行い、形を数値として変換するフーリエ解析によって多量に出土する尖頭器に対して定量的な解析を行い、更新世末期の北海道及びその周辺地域の狩猟採集民の動向、様相について明らかにすることを目的とする。