Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
セルロースは、人体や環境にやさしい製品(コンタクトレンズ、創傷被覆材、プラスチック代替材料)への幅広い応用が期待されており、これら製品化にはまずセルロースをイオン液体などの溶媒に溶解する必要がある。また、圧力には多くの利点があり、共有結合を破壊しない、比較的省エネルギー、そして特定の化合物の溶解度を高めることができる。そこで本研究では、セルロースのイオン液体への溶解性(溶解度、溶解速度)に圧力が与える影響を実験的に明らかにするだけでなく、実験では難しいさらに高い圧力での溶解性を分子動力学シミュレーションを用いて予測したり、溶解性への圧力効果のメカニズムの解明を分子論的に行う。