Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
トリプシンを代表とするセリンプロテアーゼ(SP)は、これまでに、その触媒活性あるいは構造科学的情報が多く蓄積されている。しかし、SPの基質特異性の変換あるいは有用なプロテアーゼ取得のための立体構造形成機構に関する情報は殆ど得られていない。これらの解析を困難にしている主原因は、立体構造形成あるいは酵素活性化反応時の非特異的分解、および蛋白質の立体構造形成機構を調べるための手法がなかったためである。そこで、申請者が最近開発した立体構造形成解明のための新規試薬を応用し、さらに分解抑制型カイコ由来SP(コクナーゼ)を利用することで、SP酵素活性化機構の解明および新規基質認識を有するSPの開発を行う。