Project/Area Number |
25293190
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Partial Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
久保 裕司 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20332504)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 英政 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (50292123)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Adopted (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥13,780,000 (Direct Cost: ¥10,600,000、Indirect Cost: ¥3,180,000)
Fiscal Year 2015: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2014: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2013: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 肺細胞 / 呼吸器病学 / 遺伝子発現 / エピジェネティクス / 慢性閉塞性肺疾患 / 肺胞上皮細胞 / 血管内皮細胞 / 肺血管内皮細胞 / 喫煙 / 肺疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は, 新規開発したヒト肺細胞分離法を用いて,疾患肺(とくにCOPD肺)より肺胞II型上皮細胞および内皮細胞を分離し,それらの機能・遺伝子発現・エピゲノム修飾と疾患の関係をin vitroで解析することである. 平成25年度にCOPDおよびnon-COPD肺より分離した肺血管内皮細胞を用いて,遺伝子発現とエピゲノム修飾を網羅的に解析した.COPDとnon-COPD内皮細胞間において,遺伝子発現・miRNA発現に差異が認められ,これらの遺伝子発現とエピゲノム修飾がCOPD病態に影響していると考えられた.また,肺胞上皮細胞においてもCOPDとnon-COPD間で機能の違いが認められた. 平成26年度は,以前ヒト肺より分離した肺胞上皮前駆細胞を用いて,COPD肺胞上皮細胞の機能改善を目指した薬剤スクリーニングを行った.その結果,肺胞上皮細胞機能を改善し動物モデルにおいて気腫病変を改善できる方法を開発し,論文として報告した.薬剤スクリーニングからは,いくつかの候補化合物が見つかり,現在のその機能解析とヒト疾患肺を用いた病態への関与を解析中である.また,エピゲノムのコントロールにより肺胞上皮細胞機能の改善が得られることがわかり,動物実験の成果も含め,現在論文を投稿中である.同時に疾患肺由来のヒト肺細胞分離が進み,現在合計153例の検体が得られている.平成27年度は,これらの分離肺細胞も用いながら,難治性肺疾患の病態解明を進めていく.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ヒト肺血管内皮細胞解析に関しては,計画通り研究が進んでいる.また,肺胞上皮細胞機能改善を目指した新規治療戦略が見出されてきており,in vitroおよびin vivoの系で確認している.ヒト肺細胞の分離においても,順調に検体の蓄積がなされている.
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Strategy for Future Research Activity |
疾患肺(とくにCOPD肺)と健常肺での肺細胞機能解析を進めていく.また,集積したヒト肺細胞機能と臨床データの統合を進めていく.同時にオランダLeiden大学との共同研究押し進め,日本では入手困難な進行したCOPD肺(とくに内皮細胞機能に焦点を当て)を用いた解析を進める.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
現在,論文は再投稿中であり,平成27年度は次の段階に研究を進め,その研究費として使用する.
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