個別化医療に向けた機能的rSNPの同定とデータベースの公開
Project/Area Number |
25450137
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Applied biochemistry
|
Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
柳内 和幸 東邦大学, 理学部, 准教授 (30360704)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2014)
|
Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2014: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2013: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
|
Keywords | 転写因子 / 核内レセプター / 遺伝子多型 / ターゲット遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
代表者が開発した改良型Y1H法(Methods in Molecular Biology Volume 977, 2013, pp 125-136)は、転写因子結合部位を系統的に同定するのにコストや効率面で非常に有用である。この手法を用いて、生理的に特に重要な3つの核内受容体(PGR、MR、CAR)のヒトゲノム内の結合部位を同定し、遺伝子多型についても解析するとこで、遺伝子診断に役立つデータの収集と公開を目的として本研究を行った。 1年目として、女性の生殖機能の確立や乳がんなどに関係するPGRと男性の生殖機能の確立や前立腺癌などに関係するARのヒトゲノム内の結合部位を合計で64ヶ所同定した。PGR結合配列の近傍には、PGR標的遺伝子として報告があるLIFR遺伝子の下流約50kbの配列が含まれていた。また、AR結合配列近傍には既知のAR標的遺伝子や、GRやPGRの既知標的遺伝子も含まれていた。 2年目は、ARやPGRとそれぞれの同定した各結合配列との相互作用の検証を試みたが、実験系の確立が困難であった。しかし、生体外異物代謝に関与するCARに関しては、ほぼ順調に研究を進めることができた。ヒトゲノム内にCARの結合部位を414ヶ所同定した。そして、少なくとも108ヶ所のヒトゲノム配列について、CARと直接的に結合することを確認した。さらに、世界最大のSNPデータベースであるdbSNPとの照合によって、CAR結合配列中に遺伝子多型を見いだし、CARの応答性の個人差を生み出すと考えられるrSNPを17個同定した。 ここで得られたCARに関する知見を、将来的に遺伝子診断に利用できるようにデータベースとして公開した(TOHOrSNP DB2: http://www.drkazu.com/TOHOrSNPdb2.html)。
|
Report
(2 results)
Research Products
(5 results)