炎症を早期に定量予測できる新規のmicrohemodynamics評価システム
Project/Area Number |
25462820
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Emergency medicine
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
新井 哲也 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (50635563)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 仁 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80173243)
山本 美知郎 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (90528829)
太田 英之 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (50709665)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | Indocyanine green / 近赤外蛍光法 |
Research Abstract |
ICGと構造的に類似したを新規化合物TK1を開発した。ICG同様近赤外蛍光性質を有しつつも、ICGと異なり血清蛋白の影響を受けず水と一緒に血管内外を自由に移動できる性質を有していた。TK1は体内における水分移動をICGより正確に反映しうる可能性があり、これは臨床でしばしば問題となる臓器や四肢の炎症・浮腫といった血管透過性亢進状態を近赤外蛍光法による輝度として可視化できる可能性を示唆していた。炎症・浮腫は従来可視化が困難であるため、近赤外蛍光法によりこれを可能にすることが、本研究の目的であった。実験の概要を以下に述べる。 方法:雄ラットを用いた。ICG群、TK1群(各n=9)後肢にカラゲニン誘発四肢炎症モデルを作成した。誘発前、誘発急性期(翌日)、1週間後でそれぞれICG、TK1を静脈投与し、後肢輝度を近赤外カメラPDEで計測した。輝度解析には解析ソフトROIsを用いて輝度対時間のグラフから曲線下面積AUC算出した。炎症の程度として疼痛閾値(Von Frey testとcat walk)を、浮腫の程度として足容積(water volumetory法)を調べ各時期の数値を比較検討した。 結果:AUCはICG、TK1共に炎症誘発急性期に正常と比較して有意差を認めたが、1週間後に有意差を認めたのはTK1のみであった。足容積は炎症誘発急性期と1週間後共に正常時と比べ有意差を持って増加、疼痛閾値は有意差を持って低下していた。 考察および結論:静脈投与されたICG、TK1は浮腫の際に共に間質へ流出しやすくなり、その結果輝度が上昇し持続時間も延長するがICGでは輝度の差としてそれらを捉えることは不可能であった。これに対してTK1は輝度差として1週間後も描出された。血管透過性の異常は炎症部位においてまだ残存していたと考えられ、TK1はこれを鋭敏に輝度変化としてとらえる事ができた可能性があった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)