環境ホルモンによる変形性顎関節症の発症機序と病態機構の解明
Project/Area Number |
25463104
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Surgical dentistry
|
Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
金山 景錫 金沢医科大学, 医学部, 講師 (50329380)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬上 夏樹 金沢医科大学, 医学部, 教授 (40148721)
八田 稔久 金沢医科大学, 医学部, 教授 (20238025)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
|
Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2013)
|
Budget Amount *help |
¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
|
Keywords | 顎関節症 / エストロゲン / 抗ヒトER-α抗体 / 女性 / エストロゲンレセプター |
Research Abstract |
顎関節症の罹患率が女性に高いことから、女性ホルモンであるエストロゲンと顎関節症との関係について種々論じられている。今研究では、顎関節症にエストロゲンが関与するかを明らかにする目的で顎関節組織におけるその受容体であるエストロゲンレセプター(ER)の発現状況を調べ、性差や臨床病態との関連について検討した。【方法】対象は顎関節症患者9例10関節(IIIb型2例3関節、IV型7例7関節)、平均年齢59歳(34~83)、男性4例4関節、女性5例6関節。対照として顎関節脱臼(25歳・女性)・新鮮屍体(30歳・男性)の2例2関節を用いた。方法は関節円板切除術にて得られた円板標本を10%ホルマリンで固定後、パラフィン切片を作製した。抗ヒトER-α抗体を用いてABC法による免疫染色を行い、後部結合組織(滑膜・血管内皮細胞・線維芽細胞)と軟骨細胞でのER -αの局在とその陽性率(++:50%以上、+:50%未満から10%以上、±:10%未満、-:発現なし)を算定し、性差・年齢、MRIでの骨・円板形態などと比較検討した。【結果】ER -αの局在とその陽性率は患者群(N=10)が滑膜細胞(++:5、+:3、±:2)、血管内皮細胞(+:3、±:4、-:3)、線維芽細胞(++:2、+:3、±:2、-:3)、軟骨細胞(++:8、±:1、-:1)で、対照群(N=2)が滑膜細胞±:1のみで、それ以外は全て陰性。男女別の陽性率は滑膜細胞で男性(N=5、++:1、+:2、±:1、-:1)、女性(N=7、++:4、+:1、±:2)と同等の分布を示し、他の細胞でも同様の結果であった。また年齢、骨・円板形態などとの相関も認めなかった。【考察】ER -αが顎関節組織に発現していたことから、顎関節がエストロゲンの標的器官であり、関節内の組織代謝が性差なしに女性ホルモンの影響を受けている可能性が示唆された。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)