Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
1.生体活性ガラス織布を用いて、線維芽細胞系幹細胞(ヒト歯根膜細胞)と骨芽細胞の培養に着手した。比較対象として工業用のE-ガラス織布を用いた。ヒト歯根膜細胞は、生体活性ガラス織布の上で、伸展と増殖が明らかに促されることがわかったが、統計的な処理ができるには至っていない。また、バルクガラスを用いた場合には、生体活性ガラス・E-ガラスのどちらを用いても細胞応答に大きな差が見られなかった。このことは、本研究で取り扱うガラスが、繊維の形状にすることによって初めて生体活性を発現するという仮説を支持するものと考えられる。研究開始後間もなく廃止となったので、骨芽細胞に関しては十分な結果は得られていないが、引き続き培養実験は継続する予定である。