Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
研究目的:向精神薬は、様々な副作用を引き起こすことで、アドヒアランスの低下を来たし、患者に不利益をもたらす。近年では、抗てんかん薬が気分安定薬として汎用されるようになったが、これら薬剤は、重篤な副作用としてStevens Johnson症候群、中毒性表皮壊死症などを引き起こすリスクが特徴的である。特に、最近認可されたラモトリギンは、従来のカルバマゼピンと同様に、上述の皮膚障害の発症率が高いことが報告されている。本研究では、ゲノムワイドの遺伝子多型を用いる薬理ゲノム学的手法を適用し、ラモトリギン誘発性重症皮膚障害のリスクを同定することを目的とする。研究成果:平成25年6月21日に申請した「平成25年度オーダーメイド医療の実現プログラム(第3期)」の分担研究者に参画することを決意した。この新たに申請するプログラムでは、本挑戦的萌芽研究の内容と一部重複する内容が含まれるが、本挑戦的萌芽研究の内容以上に、臨床応用を含めた包括的な研究成果が期待され、発展的な意義があると考え、平成25年6月20日付で、本事業を廃止した。それまでの間、ラモトリギン誘発性重症皮膚障害患者のサンプリングを行い、皮膚障害出現例を15サンプル(申請時収集済サンプルと合わせて40例)、皮膚障害非出現例40サンプル(申請時収集済サンプルと合わせて120例)を追加で収集した。今後行う予定であるゲノムワイドSNP解析の足がかりを作ることが出来た。