Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
本研究計画ではHIV-1産生におけるSPSB3の機能の解析、また機能未知の宿主因子であるSPSB3の本来の働きの解析を行ってきた。研究計画初年度の研究成果で論文報告に必要なデータは概ねそろっていたため、本年度はコントロールなどを整えて論文発表に足るデータセットの作製を行った。また、SPSB3の本来の働きを知るためのデータを得る事を目的として細胞内で相互作用しているタンパク質を同定するために、免疫沈降実験の条件設定を行った。SPSB3との共免疫沈降実験の相手として、実験計画に則りHIV-1 Revタンパク質とその相互作用因子ヒトCRM1タンパク質の過剰発現系を作製した。内在性SPSB3のウエスタンブロット法による検出や免疫沈降法による検出が困難であったためHAタグを付加したSPSB3を用いて実験系を樹立した。研究計画廃止までに行われた研究成果では、予想に反してSPSB3とRev、CRM1の相互作用を認めることは出来なかった。そこで細胞内での挙動を観察するために免疫染色法の条件設定を行い、Revの局在をコントロールできるActD、LPMBで処理し、Revと同じく局在が変化するかを調べている。また過剰発現したSPSB3を免疫沈降することで共沈殿するタンパク質の解析の条件設定を行った。実験計画廃止時で相互作用タンパク質の同定が完了していないが、主任研究者退職後は大学院生が引き続き続けていく事となっている。また退職時点で研究成果の論文発表には至っていないが、所属研究室にて成果の取りまとめなどを進めて頂けることになっている。
All 2013
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