Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
1.遺伝子改変マウスを用いた部位特異的免疫機構の解析掌蹠真皮由来の線維芽細胞より豊富に分泌されるDKK1(dickkopf1)遺伝子のトランスジェニックマウスは掌蹠外において掌蹠の特徴を表出する「掌蹠マウス」として知られる。我々は、ドキシサイクリン投与により動物個体において可逆的に目的遺伝子の発現を調節できるtet-on/offシステムを用いたTet-on DKK1トランスジェニックマウスを譲り受け、このマウスがドキシサイクリン投与下で、DKK1の発現が増強していることをmRNA、蛋白レベルで確認した。現在接触皮膚炎モデルを用いて、このマウスで掌蹠限局性に生じるアレルギー反応の再現を試みており、ランゲルハンス細胞や樹状細胞の解析を行い汗腺特異的免疫機構の解明を進めている。2.部位特異的免疫機構の解析ヒトにおいて有毛部と手掌などの無毛部での免疫担当細胞の差異を明らかにするため、ランゲルハンス細胞や樹状細胞のサブセットについて特殊染色を行い、その分布を解析している。染色手技は確立しており、現在症例数を増やしてさらに検討を進めている。3.汗腺周囲肝細胞の分離、培養マウスの手掌より汗腺を分離し、臓器培養を行うことは達成した。さらにどの種類の汗腺細胞に幹細胞性や分化能があるのかを精査するため、セルソーティングにより細胞を分離し培養を継続している。今後マウスへの移入実験等により分化能を解析する予定としている。
All 2014
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皮膚病診療
Volume: 36 Pages: 741-744
Volume: 36 Pages: 777-782