ICGリポソームを用いた食道扁平上皮癌に対する光線力学的治療法の開発
Project/Area Number |
25861174
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
丸山 哲郎 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (30645586)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2013: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | photodynamic therapy / indocyanine green / 扁平上皮癌 / リポソーム |
Research Abstract |
科研費申請時に本研究において使用するとしたICG-Liposome(ICG-L)は、その作成に関する論文が公表され、正式名称をLP-ICG-C18とした(Toyota T, Bioorg Med Chem. 2014 Jan 15;22(2):721-7)。 本年度は、C3H/Heマウス扁平上皮癌株であるSCC7を用いて行った基礎研究をもとに、ヒト扁平上皮癌細胞株で代表的なTE2とT.Tnを用いて、LP-ICG-C18の動態と近赤外光を用いたphotodynamic therapy(PDT)による効果の検討を行った。 LP-ICG-C18の添加による培養細胞への取り込みは、SCC7の場合と同様であり、TE2とT.Tnともに培養細胞への添加後24時間で細胞への取り込みが蛍光顕微鏡により確認された。取り込みのレベル(蛍光強度)は通常のICG溶液を同濃度で添加した場合と同じであった。また、培養細胞に対する毒性を細胞形態の変化とMTT assayを用いて検討を行った。ICG修飾を行っていないリポソーム(LP)やLP-ICG-C18を単純に培養細胞に添加したのみでは細胞死は惹起されず、LPやLP-ICG-C18単体での細胞障害性は否定的であった。近赤外光を照射したところ、薬剤を添加していない細胞やLPを添加した細胞には特に変化が認められず、近赤外光単体での細胞障害性やLPに対して近赤外光を照射した場合の細胞障害性も否定的であった。LP-ICG-C18を添加して近赤外光を照射しPDTを行った細胞では細胞形態の変化を認め、MTT assayによる評価でも生存細胞数の有意な減少を認めた。これらの結果により、LP-ICG-C18に修飾されているICGがPDTによる細胞障害性に関与していることが示唆され、LP-ICG-C18のヒト扁平上皮癌でのPDTの効果が確認された。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)