新規転移診断遺伝子による口腔癌特異的 OSNA 法の開発
Project/Area Number |
25861953
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
岡 亮太 愛媛大学, 医学部附属病院, 専攻医 (50647427)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2013: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
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Keywords | 口腔扁平上皮癌 / センチネルリンパ節生検 / OSNA法 / RT-LAMP法 / ANXA8L2 / DSG3 |
Research Abstract |
口腔扁平上皮癌センチネルリンパ節生検の際に、リンパ節すべてを検査対象とした精確で迅速な診断を行うため、すでに乳癌におけるリンパ節転移診断において応用されている OSNA 法を用いた遺伝子診断法の開発を試みた。われわれはすでに転移リンパ節に特異的に発現亢進している遺伝子(ANXA8L2, DSG3)を同定しており、本研究では、OSNA 法で用いられている迅速な遺伝子増幅法 RT-LAMP 法に応用できる新規標的遺伝子に対するプライマーの設計を行い、口腔扁平上皮癌転移リンパ節 53 個、非担癌患者由来リンパ節 14 個を対象に遺伝子発現定量解析を行った。結果であるが、DSG3 においては、転移リンパ節においても発現時間が遅い検体が散見されたため、有用なプライマーの設計は困難であった。一方、ANXA8L2に対するプライマーにおいては、発現時間のカットオフ値を20 分としたとき、感度が 90.6% (48/53)、特異度が100%(14/14)、正診率92.5% (62/67)という良好な結果であった。乳癌においては、CK19 を検出対象としているが、原発組織におけるその発現様式の違いにより、口腔扁平上皮癌においては十分な感度が得られない。今回、口腔扁平上皮癌において ANXA8L2 を検出対象に用いたが、偽陰性であった 5 個のリンパ節は CK19 陽性であった。したがって、ANXA8L2 に CK19 を加えた複数マーカーによる迅速かつ正確なリンパ節転移分子診断が臨床に応用されれば、さらなる診断精度の向上により正確な病期分類と適切な治療法の選択が可能となると考える。
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Report
(1 results)
Research Products
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