ミトコンドリアNa+/Ca2+交換体の機能制御とその破綻による病態生理
Project/Area Number |
25870998
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
General physiology
General medical chemistry
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
藤井 誠 福岡大学, 医学部, 講師 (30398086)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | ミトコンドリア / Na+ / Ca2+交換体 / Na+/Ca2+交換輸送体 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、ミトコンドリアにおける、ATP産生、アポトーシス誘導とミトコンドリアCa2+シグナリングとの関係が注目を集めている。本研究では、最近同定されたNCLX(ミトコンドリアNa+ / Ca2+交換体)に注目し、以下の解析を行った。 まず、抗NCLX抗体を作製し、NCLXの組織分布を解析した。野生型マウス由来の各臓器の粗膜画分を用いてウェスタンブロティングを行い、各組織におけるNCLX発現量を比較した。その結果、NCLXは、心臓などの筋組織に多く発現していることを見いだした。また、血管平滑筋由来培養細胞を用いて共局在マーカーとの免疫染色を行い、NCLXがミトコンドリアに局在していることを明らかにした。 Na+ / Ca2+交換体は、ミトコンドリアに発現するNCLX以外に、細胞膜に異なるタイプ (NCX、NCKX) が発現していることが知られている。そこで、NCLX特異的な機能を解析することを試みた。近年、立体構造が明らかにされた古細菌NCXのデータを元に、NCLX、NCKXの配列解析を行い、機能ドメインを推測した。これらの情報を元に、NCLX、NCKXの機能ドメインを入れ替えたキメラコンストラクトを作製した。 NCLXの機能を個体レベルで解析するためには、NCLX遺伝子欠損マウスは必須であるが、現在までに報告はない。そこで、NCLX遺伝子欠損マウスの作製を行い、現在、NCLXホモ欠損マウスを得ている。今後は、これらのマウスの表現系を解析する事により、個体レベルでのNCLXの機能解析が進むものと思われる。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)