Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
これまでに報告者自身が収集してきた液浸固定標本の分析を進めた。アリザリンレッドおよびアルシアンブルーによる二重染色法を用いて硬骨と軟骨をそれぞれ染色し,頭部を構成する21個の骨要素の発生の有無を記載し,全骨格の形成順序を各種ごとに集計した。ブラウン運動モデルを用いた最節約法と最尤法原理を用いたPGi プログラムによる解析を行い,既知の分子系統樹上に種ごとの全骨格の形成タイミングをマッピングし,骨格の形成順序の進化的改変史(ヘテロクロニー)を分析した。分子系統樹は最新のTimeTree of Lifeプロジェクトの結果を用いた。この分析によって,骨格発生プロセスの保守性を検出できるとともに,各分岐ノードにおいて,どの骨の形成期が相対的に早期化あるいは晩期化したか,もしくは改変がないかを検出することが可能となった。さらに,HE染色法を用いて骨格筋の発生を微細に記録した。Amiraプログラムで連続組織切片を三次元再構築して骨格筋の形成順序を各種ごとに集計した。そして,骨と同様に最尤法原理を用いたPGi プログラムによる解析を行った。哺乳類との比較のため,鳥類,爬虫類32種を同様の手法で骨と筋の発生順序も分析した。また,東京大学総合研究博物館のX線高解像度マイクロCT(TXS225-ACTIS, TESCO)で撮像を行い,Amiraプログラムで骨の三次元構造を再構築し,各種における三次元的成長を定量化した。具体的には,各骨格の形状およびサイズ成長を座標ランドマーク法によって記述し,幾何学的形態測定法によって分析した。これによって種ごとに種ごとの各骨格の形状変化と成長スピードを記載し,さらにその系統進化を分析した。
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
All 2014 Other
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Nature Communications
Volume: 5 Issue: 1 Pages: 365-365
10.1038/ncomms4625
120005828477
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/information/news_20140407.html
http://www.u-tokyo.ac.jp/ja/utokyo-research/department-list/university-museum/cranial-development-and-brain-evolution/