Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
ラット肝臓を門脈よりトリプシン、EDTAそして界面活性剤を還流することで細胞成分のみを除去し、細胞外基質(ECM)のみを温存させる技術(脱細胞化)を再現、さらにインキュベーターの中で循環培養するシステムを新規に構築した。また細胞を生着させる鋳型である脱細胞化肝臓に、細胞株やマウス成熟肝細胞などを門脈より注入して再細胞化させ、その後コンタミネーションを起こすことなく安定して循環培養できるシステムを構築した。次にマウスE13.5胎児肝臓を摘出しコラゲナーゼに肝臓を浸した後、遠心分離を行い、sphereを形成させることで胎児肝前駆細胞を高純度で抽出する技術を習得した。これらの技術を用いてマウス胎児肝前駆細胞や成熟肝細胞などを脱細胞化肝臓へ注入し、より生体に近い肝臓組織を構築することを試みた。胎児肝前駆細胞は収容できる細胞数が少ないため、脱細胞化肝臓は葉を切除することで用量を縮小させ、循環させる培養液の速度も減少させた。細胞の投与方法、培養液の循環速度などを調節することで細胞の生存率は上昇した。また注入した細胞のscaffold内での分布状態を評価したところ、門脈、中心静脈を取り囲むようにparenchymal spaceに分布しており、細胞の移動率は以前に比較し著名に改善した。今後はさらに血管内皮細胞などを交えて、より生体肝臓に近い組織構造と機能を再現するプロトコールを改良する予定である。
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
All 2014 2013
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American Journal of Pathology
Volume: 184(2) Issue: 2 Pages: 348-357
10.1016/j.ajpath.2013.11.003