Project/Area Number |
25931052
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
臨床医学
|
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
梅本 真吾 大分大学, 医学部, 客員研究員/医師
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2014-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
|
Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2013: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
|
Keywords | ガラクトシルセラミド / NKT細胞 / 経鼻免疫 |
Research Abstract |
NKT細胞のリガンドであるα-ガラクトシルセラミド(α-G)をアジュバントとしてマウスに対し、3回経鼻投与を行い、NKT細胞を活性化し、上気道免疫応答を誘導してそのメカニズムについて検討した。 ・α-G経鼻投与したマウスから鼻粘膜(NP)およびnasal associated lymphoid tissue (NALT)より単核球を分離し、フローサイトメトリーにてNKT細胞と樹状細胞(DC)サブセットについて解析した結果、NALTにおいてα-G群でNKT細胞およびDCの増加を認めた。α-G群で成熟DCの頻度が高い傾向が示された。B細胞系の変化として、NPにおいてB2細胞優位となる傾向を認めた。 ・鼻粘膜CD4+ T細胞を分離精製し、IL-17、IL-22の発現について細胞サブセットの変化をフローサイトメトリーにて解析した結果、NPにおいてα-G群でIL-17産生細胞およびIL-22産生細胞の増加を認めた。NPにおけるTh17産生サイトカインmRNAの発現に関して、PCRではControl群と比して発現に有意差を認めなかった。 ・抗体産生細胞数をELISPOT法にて検討した結果、NPにおいてα-G群でIgA産生細胞の増加を認めた。 ・α-経鼻投与群は、control群に比してインフルエンザ菌、肺炎球菌のクリアランスが高かった。また肺炎球菌において、α-Gに加えてanti IL-17投与した群、anti IL-17とanti IL-22投与した群ではα-G単独投与群に比してクリアランスの低下を認めた。 以上より、NKT細胞は直接的に免疫担当細胞と協調し、上気道粘膜においても生体防御に重要な役割を果たしていることが示唆され、α-Gの経鼻免疫アジュバントとしての有用性が示唆された。また上気道粘膜防御に関してTh17産生サイトカインであるIL-17, IL-22の関与が示唆された。
|