雪や氷の融解は海洋の生物生産と二酸化炭素吸収にどのような影響を与えるのか？

• Project/Area Number: 25H00679
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
• Allocation Type: Single-year Grants
• Section: 一般
• Review Section: Medium-sized Section 17:Earth and planetary science and related fields
• Research Institution: Hokkaido University
• Principal Investigator: 野村 大樹 北海道大学, 水産科学研究院, 教授 (70550739)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 漢那 直也 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (90849720) ; 藤原 周 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(北極環境変動総合研究センター), 副主任研究員 (00756489) ; 青木 茂 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (80281583) ; 渡邉 英嗣 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(北極環境変動総合研究センター), グループリーダー (50722550)
• Project Period (FY): 2025-04-01 – 2029-03-31
• Project Status: Granted (Fiscal Year 2025)
• Budget Amount: ¥46,410,000 (Direct Cost: ¥35,700,000、Indirect Cost: ¥10,710,000); Fiscal Year 2025: ¥14,950,000 (Direct Cost: ¥11,500,000、Indirect Cost: ¥3,450,000)
• Keywords: 二酸化炭素 / 海氷 / 融解 / 生物生産 / 極域

Outline of Research at the Start

本研究では、近年急激に進行する寒冷域の雪や氷の融解が、海洋の生物生産および大気CO2吸収に与える影響を、野外観測と室内実験の両面から評価する。野外観測では、海氷や氷山の採取・分析、大気とのCO2交換量を実測する。また、低温室内実験では、野外観測で採取した雪や氷を海水に添加・培養し、物理・化学・生物成分、気体交換の応答プロセスを記述する。さらに、野外観測と室内実験で得られた結果を、衛星リモートセンシングと数値モデルに融合させることにより、時空間変動メカニズムを明らかにする。このような多角的なアプローチにより、雪や氷の融解が、寒冷域の生物生産や淡水・炭素収支に与える影響について総合的に評価する。