Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
農産物の安定供給の維持において農薬は重要な役割を果たしてきた。一方で、農薬使用量の増加に伴い、残存農薬による潜在的な問題が顕在化しており、欧米においては使用規制の強化が進んでいる。そのため、効果の持続性と生分解性を兼ね備えた新たなモダリティを用いた次世代農薬の開発が急務となっている。そこで、本研究課題では環状ペプチドを利用した農薬を開発することで、これらの課題の克服を目指す。独自に構築した環状ペプチドの効率的化学酵素合成法を用いて、環状ペプチドベースの農薬シーズを開発し、環境負荷を軽減しつつ、効果的かつ安全なペプチド農薬シーズを創製する。