細胞機能を司る細胞内ナノスケール熱環境の解明

• Project/Area Number: 25K02236
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
• Allocation Type: Multi-year Fund
• Section: 一般
• Review Section: Basic Section 43040:Biophysics-related
• Research Institution: The University of Tokyo
• Principal Investigator: 岡部 弘基 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任准教授 (20455398)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 白樫 了 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (80292754) ; 井手口 拓郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (30735999) ; 船津 高志 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 特任教授 (00190124)
• Project Period (FY): 2025-04-01 – 2028-03-31
• Project Status: Granted (Fiscal Year 2025)
• Budget Amount: ¥18,850,000 (Direct Cost: ¥14,500,000、Indirect Cost: ¥4,350,000); Fiscal Year 2027: ¥6,630,000 (Direct Cost: ¥5,100,000、Indirect Cost: ¥1,530,000); Fiscal Year 2026: ¥6,630,000 (Direct Cost: ¥5,100,000、Indirect Cost: ¥1,530,000); Fiscal Year 2025: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
• Keywords: 細胞内温度計測 / 細胞内熱環境 / 温度シグナリング

Outline of Research at the Start

近年発見された単一細胞内の局所的な高温は、生物学・医学研究において新しい切り口として期待されている一方、細胞内の局所温度には大きな謎が残っている。細胞内局所高温は計算による平衡系温度変化と乖離していることが示されているがその熱力学的実体は不明である。本研究では、細胞内局所高温の熱力学的実体を解明するとともに、これに深く関わる生体分子の状態変化を独自の計測技術を用いて明らかにし、細胞内の熱・エネルギー輸送理論の構築を行う。これにより、細胞内温度計測研究の発展と、局所高温による細胞内温度シグナリングの機構の理解を目指す。