ローマ市サン・ジョヴァンニ病院地下救貧施設に関する古代キリスト教思想史的総合研究

• Project/Area Number: 25K03627
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
• Allocation Type: Multi-year Fund
• Section: 一般
• Review Section: Basic Section 01040:History of thought-related
• Research Institution: Nanzan University
• Principal Investigator: 山田 望 南山大学, 総合政策学部, 教授 (70279967)
• Project Period (FY): 2025-04-01 – 2028-03-31
• Project Status: Granted (Fiscal Year 2025)
• Budget Amount: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000); Fiscal Year 2027: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000); Fiscal Year 2026: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000); Fiscal Year 2025: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
• Keywords: ペラギウス派 / サン・ジョヴァンニ病院 / 大メラーニア / 孤児院 / ローマ市

Outline of Research at the Start

申請者は、紀元4世紀後半にローマ市を拠点にキリスト教宣教活動を展開させたものの、西方最大の異端として排斥されたペラギウス派とその救貧活動の研究を手がけてきた。近年、ローマ市内サン・ジョヴァンニ病院地下で、初期キリスト教時代の孤児院と目される遺跡が出土した。本研究は、当該遺跡がペラギウス派によって創建・運営されていた施設ではないかとの仮説を立て、キリスト教思想史の方法論によって立証しようとする学際的研究である。本研究により、当該遺跡とペラギウス派との関連性が証明されれば、申請者による思想史的研究が、考古学史料によっても裏づけられ、思想史と考古学の両分野にとって世界的新発見となることは間違いない。