Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究は、後期更新世の日本列島における大型獣、特に大型シカ類(ヤベオオツジカとヘラジカ)を対象に領域横断的な分析を実施することで、旧石器時代人の生業に関する大型獣狩猟仮説を検証する。この試みは、従来、主に古生物学の研究対象とされてきた大型シカ類に動物考古学的観点からアプローチする先駆的なものである。本研究は、動物考古学的な視点から旧石器時代人の狩猟活動の詳細解明を目指すだけでなく、更新世末期から完新世初頭に起きた地球規模での大型獣の大量絶滅現象に関して、人類が日本列島ではどのように影響を与えたのかを解明することも目指す。