Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究の目的は、組織における不本意な在職者のマネジメントについて示唆を得ることである。既存研究は、自らの職務やキャリアに対する自律性の低下により、不本意な在職状態に陥ることを示唆してきた。しかし、組織がどのように不本意な在職者をマネジメントし、彼らの不本意さを解消していくのかについては、明らかになっていない。本研究では、主に既存研究のレビューを通じてエンプロイアビリティ・パラドックスについて検討した上で、インタビュー・データを用いて従業員が不本意な在職状態になり、また、そうした状態から抜け出していく変転プロセスを記述するとともに、その変転プロセスに影響を及ぼす組織的要因を探索する。