Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
世界最高の衝突性能を誇るBelle II実験は膨大な統計量のタウ粒子を生成し続けており、タウ粒子のレプトンフレーバー保存の破れを探索する絶好の機会を提供する。しかしながらビーム起因のバックグラウンドが当初の想定以上に高く、今後タウ粒子のデータを収集し続けることが困難である。そこで本研究では「広帯域光通信」と「機械学習」に特化した次世代オンラインデータ収集システムを開発し、タウ粒子とバックグラウンドの識別能力を飛躍的に向上させる。データ収集レートを上限以下に保ちつつ、タウ粒子の収集効率を従来の2倍以上の95%に向上させ、世界最大の統計量のタウ粒子データを蓄積できるようにする。