Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
様々な宇宙観測が実現する中で、ガンマ線は宇宙での非熱的な放射を理解する上で重要なプローブであるが、天体観測においてスペクトル測定やイメージング等と並んで重要な「偏光」の測定が高エネルギー帯(sub-GeV/GeV)では実現していない。本研究課題では原子核乾板による宇宙ガンマ線観測計画GRAINEにおいて、高エネルギーガンマ線偏光の初測定を目指して研究開発を進める。検出器として用いる「原子核乾板」に記録された飛跡を、従来機よりも2-10倍も優れた精度で読み取る「高精度乾板読み取り装置」を開発し、2023年に実施したGRAINE気球実験のデータに適応して、宇宙ガンマ線偏光の初測定に着手する。