Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
地球外物質中に存在する有機化合物の安定同位体組成は、その起源や生成プロセスを理解するための重要な情報として、広く研究対象とされてきた。一方で、窒素同位体組成については化合物レベルの知見が非常に限られている。地球外有機分子の炭素・窒素同位体組成を同時分析することで、生命にとって重要な構成要素であるアミノ酸や核酸塩基の起源となった分子や生成プロセスを、より正確に特定することができるようになる。本研究では、地球外アミノ酸・核酸塩基の起源となった候補分子として、地球外物質中から豊富に検出される尿素に着目し、尿素-アミノ酸,尿素-核酸塩基間の同位体組成の共通性や差異を検証する。