Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
樹脂は摺動(トライボ)材料として利用が急拡大しているが、潤滑特性は未解明な部分が多い。そもそも潤滑研究は鉄鋼材料が中心で、樹脂の潤滑も鉄鋼材料のアナロジーで考察されることが多い。しかし鉄鋼材料と比べてヤング率が低く、摩耗粉を多く排出するので、根本的に鉄鋼材料の潤滑とは異なる。摩擦界面の結晶構造は、高荷重・摩擦熱の影響を受け、従来のものから大きく変化すると推測される。結晶構造が異なると機械的強度が異なるため、当然潤滑特性も異なると予想される。よって本研究では、摩擦界面の結晶構造をナノ~マクロスケールで解明することで、樹脂の潤滑特性を解明することを目的とする。