Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
磁性材料の電子スピンや磁化のダイナミクスはMHz~THzの帯域で発現するため、スピンを活用したデバイスを実現できればテラヘルツ波帯の帯域を包括的にカバーできる可能性があります。テラヘルツ波は大容量情報通信を実現できる電磁波帯域として注目されていますが、シンプルな構造の強磁性金属薄膜を用いた検波素子が実現すれば、微細化やコストダウンにつながるためテラヘルツ技術の普及が期待できます。本研究では、特にCo基ホイスラー合金の一種であるCo2MnSiに着目し、高効率でスケーラブルな検波素子を実現するための新奇素子における基礎原理の確立を目指します。