Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
アレーンとアルキンのC-H結合を直接活性化してアルキニルアレーンを一段階で形成する脱水素型クロスカップリング反応は非常に高効率な反応である。従来、本反応には錯体触媒が用いられ、高価・有害な酸化剤を必要とする点が課題であった。最近の研究において申請者は、粒径約1 nmまで微細化された金属酸化物微粒子(金属酸化物クラスター)がO2を酸化剤とするC-H結合活性化反応に有効であることを見出した。そこで、本研究では二種の金属元素を含む二元金属酸化物クラスターをアレーンとアルキンの脱水素型クロスカップリング反応に応用し、O2を酸化剤とするクリーンな反応系を開拓する。