Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
近年、血管の機能を解明するためマイクロデバイス上に体内に近い血管モデルを構築し、血管のバリア機能や形態変化を評価する研究が盛んに行われている。しかし、従来提案されてきた血管モデルでは平滑筋組織の収縮機能が実現されておらず、平滑筋組織の収縮による血管機能の変化を定量的に評価することは困難であった。この課題を解決するため、本研究ではまず、同心円状で収縮可能なドーナツ型の三次元筋組織を構築する。さらに、構築した組織に対して、柔軟性樹脂による立体可変抵抗型力センサおよびTEER測定を組み合わせることで、血管機能の変化(収縮力およびバリア機能)を定量的に評価可能なシステムの実現を目指す。