Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
近年、環境汚染や資源の枯渇などの観点から、金属を使用しない有機分子触媒を用いた不斉反応は、環境負荷低減型の合成法として注目を集めている。また、γ-ラクトン骨格はアスコルビン酸をはじめ、数多くの生物活性物質中に含まれる構造である。本研究では既存の高機能性有機分子触媒や新規有機分子触媒を調製し、γ-ラクトン誘導体を原子効率良く不斉合成する手法の開発を目指す。更には、化学選択的に得られた光学活性中間体を用い、生物活性物質の合成へと展開する。