Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
全固体リチウムイオン電池を充放電させると、正極材料のコバルト酸リチウムの結晶相が数ナノメートルスケールで複雑に変化する。しかし、その様子を観察した例はない。そこで本研究では、結晶相変化を動的にナノスケールで解析できる手法の開発を目指す。具体的には、約1 nmの空間分解能と低い試料ダメージを両立できる走査ナノビーム電子回折に、画像処理を組み合わせる。本研究によって、電池特性に直結する相変化についての理解が進むと期待している。