Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究では、がん細胞に高発現するTRIM48を利用し、がん細胞特異的に標的タンパク質を分解するPROTAC(TRIM48-based PROTAC)の開発を目的とする。従来のPROTACは正常細胞に発現するユビキチンリガーゼを利用するため副作用が懸念されていた。TRIMファミリータンパク質は多量体を形成し機能することが知られていることから、多価型ペプチドライブラリー法を用いてTRIM48高親和性バインダーを取得し、これを組み込んだPROTACを開発できれば、TRIM48依存的にがん細胞特異的な抗がん活性が期待できるため、より安全な新規がん治療戦略となることが期待できる。