Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究では、転写因子と協調した全長p300のヌクレオソーム結合様式を網羅的に解明することを目的とし、構造生物学的な解析を行う。ヒストンアセチル化酵素であるp300は、多様な転写因子と協調してクロマチンに結合し、ヒストンアセチル化を伝播することが示唆されている。本研究では、転写因子を含む全長p300-ヌクレオソーム複合体をヒト細胞から精製して、その構造をクライオ電子顕微鏡で決定する。さらに、疾患関連変異を有するp300-ヌクレオソーム複合体をヒト細胞から精製し、その構造を決定することで、疾患発症の原因となる変異型p300の異常なヌクレオソーム結合様式を明らかにすることを目指す。