Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
近年、CaMKK活性の誤作動とがん細胞増殖や精神疾患との関連が多数報告されている。しかし、CaMKKが疾患治療における有望な分子標的とされる一方で、これら病態の分子機構は未だ解明されていない。そこで本研究では、CaMKKを介したリン酸化カスケード反応の制御機構の解明と、その分子基盤に立脚したCaMKK阻害剤および活性化剤の創製を目的とする。具体的には、最近申請者が発見したCaMKKβ-3/-3xアイソフォームの精子細胞における生理機能の解明と、新たな分子ツール開発としてCaMKK標的キナーゼに対する基質認識、および酵素活性調節機構に基づいたCaMKK阻害剤・活性化剤の開発を行う。