Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
正確な染色体分配は、遺伝情報の安定的な維持に不可欠であり、その中心的役割を担うのがキネトコアである。キネトコアは、セントロメア領域と紡錘体微小管とをつなぐ機能をもつが、100種類以上の構成因子を含む複雑な構造を持つため、その安定的な結合の分子・構造実体は未解明な点が多い。本研究では、クライオ電子線トモグラフィー法での観察により、細胞内の状態に近いキネトコアと紡錘体微小管の結合構造を解析し、さらに細胞生物学的手法を用いてその機能を明らかにする。