Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
胎生生物の器官形成期の胚は、5日間で4000倍の細胞数に増加しその大きさと形を急激に変化する。この時期の胚は、細胞の「質」を維持しながら適切な時期に必要な「数」の細胞を再現良く生み出す。近年、この時期の細胞の「質」の維持機構が注目され研究が進む一方で、「数」の調節機構は未だに多くが不明である。これは、器官発生期の胚は非常に小さいため母胎内での介入・操作ができないことが主な要因であった。本研究では、自作のマウス子宮外胚培養装置を用いて器官発生期の胚を母胎と同等に発生させながら、胚の細胞死をコントロールすることで、器官発生期の胚が細胞の「数」を是正するメカニズムの解明に挑む。