Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
虫こぶは、昆虫が分化後の植物組織に働きかけて形成させる異形器官であり、植物の高い多能性と昆虫による操作の複雑さを示している。虫こぶ発達初期における花成関連遺伝子の発現上昇から、昆虫が植物の花成経路を操作する可能性が示唆されているが、産卵刺激から形態変化に至る発生超初期の分子実態は未解明である。本研究では、申請者が構築したシャーレ内虫こぶ誘導系を活用し、組織観察や遺伝子解析を通じて、これまで不明だった初期応答の全容解明を目指す。