Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
リピート伸長病とは、リピート配列の異常伸長に起因される難治性神経疾患であり、その根治療法は確立されていない。近年、このリピート配列でグアニン四重鎖と呼ばれる核酸高次構造の形成が確認され、G4とその結合タンパク質との凝集体がリピート伸長病の一因であることが報告された。そこで本研究では、原因遺伝子配列で形成されるRNA-G4とその結合タンパク質との相互作用に着目し、この相互作用を阻害するあるいはRNA-G4そのものを分解する低分子化合物の創出を目的とする。このような低分子化合物は、リピート伸長病に対する分子標的治療薬になりうると考えられる。