Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
4,14-スフィンガジエン(SPD)を含有するスフィンゴ脂質は生体膜上の反応のプラットフォームである脂質マイクロドメイン形成において負に働く。その理由はSPDが,折れ曲がった構造を示すシス二重結合をもつためであり,その特徴的な構造性質からSPDは特別な機能をもつと考えられるがその詳細は不明である。また,申請者がはこれまでにSPDのシス二重結合を導入する酵素としてFADS3を同定している。そこで本研究では,申請者のもつSPD研究に対するアドバンテージを生かして,Fads3欠損マウスの解析や細胞レベルのアッセイをすることで,SPDの細胞・個体レベルでの生理的役割を明らかにすることを目指した。