Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
ワクチンは、個人の重篤化リスクを軽減するのみならず、集団免疫効果が期待できることから感染症に対して効果的な防御手段である。しかし、ワクチン接種からワクチン効果が得られるまでには、最短でも2、3週間の期間を要する。申請者はこれまでに、過去のワクチン接種によって体内に誘導された免疫応答を利用することで、目的のワクチン抗原に対する抗原特異的抗体の発現時間を短縮できることを見出している。本申請研究では、既存免疫獲得後における、他の抗原に対するワクチン効果の早期発現現象に関して精査すると共に、そのメカニズムの解明を図る。本申請研究を通じて、ワクチン接種による免疫応答発現を早める技術基盤の確立を目指す。