Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
シスプラチンは悪性腫瘍に対して有効な抗がん薬であるが、不可逆的な難聴を引き起こし、治療の妨げとなる。特に、小児においては言語の発達のみならず学習にも影響を及ぼすため非常に深刻な問題である。シスプラチン難聴は成人に比べ小児においては発症率が高いとされているが、その原因は不明である。本研究では、小児と成人のシスプラチン難聴の発症率の違いについて検討する。さらに、週齢の異なるモデルマウスを用いて、加齢に伴う薬物トランスポーターを含む遺伝子発現の変化とシスプラチンの内耳に対する感受性との関連を解析し、シスプラチン難聴に対する年齢の影響について明らかにする。